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沖縄の伝統工芸である紅型
今や沖縄のお土産の定番でもある紅型。
琉球王国時代は一部の貴族のみまとう衣装に施されていた技術です。
型紙を作り染めていく型染めの一種ですが、捺染などと違い、筆で色を指していくのが特徴。
使われる色彩は顔料を主に使い、布にこすりつけるように染色するようです。
また、ぼかしと言われるいわゆる二度塗りも紅型らしさのひとつですね。
沖縄の日差しに負けない力強い色は顔料の影響も大きいようです。
現在は多くの作家が、今までの技法にとらわれない新しい紅型の形を作っているので、
これからも楽しみな染色技術のひとつです。
紅型に挑戦
紅型の手順は簡単に書いてみると
- 型を彫る
- 布に型の通りに糊付けする
- 筆で色を差す
- ぼかしを入れる
- 洗う
ひとつひとつが数年がかりで習得する高難度の技法。
というわけで、今回は手軽に紅型を楽しむためのキットを購入することにしました。
紅型の工程の③から始められるので、手軽に始められます。
必要な道具がそろっているのもありがたいです。
実は型を彫るところから挑戦したことあるのですが、あまりにも難しいため挫折。
こうして布に型通りに糊を付けてくれている親切設計のため、紅型を楽しむことができました。
卵のパックを染料入れに使いました。色を差した状態では完成した形が想像しずらいため、
ドキドキしながら塗り重ねていきます。
そして洗い後
ぼかしがあまりうまくいきませんでした。トートバッグにして普段使いにします。
調子に乗って色々挑戦してみたくなってきました。
色の組み合わせは自由。それでいいんです。紅型って楽しい。
伝統工芸でも楽しめる
職人さんの技が光る紅型でも、キットを使えば簡単に誰でもできます。
目的は技術を習得することでも、作品を売って商売にすることでもありません。
楽しむことです。
楽しい気持ちが、もっと勉強したり、あるいは紅型の世界に入るきっかけになるかもしれないですから。