花を観賞する以外の活用方法を探る
ハイビスカスの素材研究を始めました。
ハイビスカスは沖縄やハワイなどでよく見かける方もいると思いますが、鑑賞花として何千種類もの品種改良がされています。
一部食用のハイビスカスなども市場に出回っていますが、鑑賞花のハイビスカスではなく、ローゼルという別種になります。
また、ハイビスカスデニムなども実際はケナフと呼ばれる近似種になります。
沖縄などに咲いている花のハイビスカスは繁殖も旺盛で身近に手に入ることから、素材としての活用ができるかどうか実験を開始します。
花の活用方法
ハイビスカスの花びらは多様な色彩が特徴ですが、これらを布などに定着、染色できればあらたな染料として活用できます。
染色方法は、主に草木染で使われる媒染を行う方法、
原始的に花びらを布に付けるバンドルダイなどがあります。
別記事にて染色実験を行います。
枝の活用方法
ハイビスカスの枝に限らず、植物繊維を含むものは全て和紙や糸の原料として使うことが可能です。
最も難しいのは繊維の元となるセルロースをどれほど純度高く採取できるか、それをどのように加工するのか、という点です。
別記事に繊維抽出実験と、和紙実験について考察しています。
葉の活用方法
ハイビスカスの葉には植物性ヒアルロン酸が含まれているので、一部化粧品に使用されていることもあります。
この粘り成分が髪や肌の保湿に繋がることは確かですが、他の使い道はないか検証してみます。
繊維の活用方法
ハイビスカスの繊維を和紙にする以外に、糸として利用できないか検証します。
実際に古来の日本では植物繊維を糸にし、織物を織っていたという歴史があります。
植物を使った織物を行う出口富美子さんに師事いただき、ハイビスカス織りの勉強を始めました。
また、繊維自体は強靭なことを利用して、器や布が簡単に作れないか検証します。
ハイビスカスの素材としての活用方法が上手くいけば、他の植物でも応用できるかもしれません。
大規模な実験設備や費用があるわけではないので、身近にある道具でまずは実験を行います。