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ハイビスカスの和紙で何ができるのか
ハイビスカスで和紙を作る理論的にはセルロースがあればどんな植物でも和紙を作れるとのことなので、ハイビスカスの繊維から和紙作りをしてみました。...
ハイビスカスの和紙の強度は、通常の和紙に比べて弱いです。
表面もざらざしているので筆記向きではないと感じました。
ドーサ引きを行うことで文字を書くことができるかなといったところです。
ドーサ引き
和紙のにじみ止めのために行う加工方法。
ニカワやミョウバンを使って和紙に塗ることで、ニカワのたんぱく質が繊維に溶け込んでにじみを止める効果があるとされています。
楮の和紙はちぎると毛羽立ちが見えますが、ハイビスカスは少し繊維質が残ってとげとげしいです。
叩いてほぐす工程をさらに増やすともう少し柔らかくなりますが、あまり作ることに負担を感じると作る気がなくなってくるので、これもハイビスカスの個性として考えることにします。
強度の面はこんにゃく糊を塗ることで解決しました。
和紙にも使われる手法で、塗ることで破れにくく、硬くなります。
もう少し強度を上げる場合は、10%ほど楮の繊維を混ぜ込みます。すると繊維の絡まりが強くなるのでより加工しやすくなります。
和紙で小物づくり
和紙の名刺入れ。ミシンで縫っても耐える強度です。
ミシンが入れば、後は和紙の大きさを大きくすればカバンや服なども作れそうです。
繊維の段階で染色を行えば、色付きの和紙を作ることも可能かもしれません。
その実験はまた次回行います。