なぜすべての情報を開示するのか、について
しばしばモノづくりや染めについて質問をいただくことがありますが、基本的に知っていることは全てお伝えします。声をかけていただければ一緒にモノづくりも行います。
情報共有大歓迎です。
その際、情報源がここ「時と縫う」だと言っていただければ嬉しいです。
情報や知識は価値があるので、情報を売るといったビジネスモデルや、レクチャーすることでお金を稼ぐ方法もあるのは分かりますが、個人的にそこを主軸にしてお金を稼ぐつもりはありません。あくまでも、モノづくり、研究がメインという考えです。
理由はふたつあります。
①まず自身が今の知識、技術を持っているのは様々な人の助けがあってこそだと自覚しているため。
僕たちは、先人の人たちが血と汗のにじむ思いで研究、努力してきた結果を簡単に書籍などで学ぶことができます。様々な便利な道具も使うことができます。
全て自分の力だけで研究を行おうとすると、一人の一生では足りません。
先人の人達のおかげで今自分が一歩進んだ研究ができるので、自分もすべての知恵や技術を後世に伝えることが必要だと思ってます。
それが微々たるものでも、僕の失敗を見て何かのヒントになったり参考になればこれほど嬉しいことはありません。
自分だけが技術を独占したとして、死んだあと意味はありません。
②情報商材で儲けると研究しなくなる可能性がある
情報を売るビジネスが支持される多くは、一度価値のあるノウハウを確立してしまえば簡単にお金が回るようになるという点です。
そこに至るコストを考えれば、この方法はまったく否定しませんが、自分の場合は何より手を動かすことが好きなので、常にモノづくり、研究を続けていくことが自分の喜びになっています。
ノウハウでお金を稼ぐようになっても、モノづくりを続けていられるのか、自分にあまり自身がないのでそういう選択をした、というだけです。
どこで稼ぐのか
モノづくりや研究を続けるには費用が必要です。もちろん何もかも対価はいりません、というわけではありません。
例えば、自分が作ったもの、商品を売る時には材料費、人件費等含めたお金をいただきます。
体験教室、ワークショップなどは講師料、材料費などをいただきます。
講演や技術指導などは交通費、人件費、情報に対する適正な価格をいただきます。
研究を行う原資がなくなれば必然的に研究が終わりますが、
今のところ専門的な機材、薬品を使うことなく家庭でできる範囲で行っていますので問題はなさそうです。
このブログが誰かの何かのヒントになればこれほど嬉しいことはありません。