TOYOTA 足踏みミシン
僕がモノづくりをする際は足踏みミシンを重宝します。
アパレルの世界ではTOYOTAは車というより織機やミシンのイメージが強い方も多いと思います。
TOYOTAの力織機は今でもビンテージのデニムを織るには欠かせません。
ただ、ミシンはSINGERやユニオンスペシャルなどに比べるとあまり人気がありません。
このミシンも50年以上前のものを修理して使っているのですが、今でも市場価値は数万円ほどではないでしょうか。
ユニオンスペシャルの裾上げミシンなどはモノによっては100万円を超えることもあるので驚きです。
ビンテージのミシンを使う理由は人により様々ですが、アパレルの世界では、
そのミシンでしか表現できないアタリがあるので、特にレプリカ商品やビンテージ服を取り扱う業界には重宝されます。
ヴィンテージミシンの独特の針の向き、押さえの癖、送りの違いなどが、縫った時に生地に独特の負荷がかかります。
そして出来上がった製品は洗いをかけるとねじれたりうねったりするのですが、よりヴィンテージの風合いを忠実に再現する人はミシンにもこだわります。
なぜ足踏みミシンを使っているのかというと、
足踏みミシンは動力不要なのでどこでも作業ができること、簡単な機構なのでメンテナンスも容易なこと、音も静かなのでアパ―トでも気兼ねなく使えることがあります。
もちろんパワーやスピード、効率性は工業用ミシンの方が優れていますが、
足踏みでも10オンスほどのデニムなら4~5枚重ねても縫えます。
特にこのTOYOTAのミシンは本体部分もペダル部分も結構重くてしっかりしているので、台座が動くことはありません。
本縫いミシンはこれ1台で事足りるかなと思います。
何より縫っている時の音と動作が心地よく、飽きないんですね。
初心者でどのミシンを買おうか迷っている人は、コンピュータミシンもいいけれど、足踏みミシンもおすすめです。
ただし、購入先はミシン屋さんや信用できるプロがいる販売店が良いと思います。
足踏みミシンはほぼ中古のものが多いので、きちんと修理できていないものや部品が足りないまま販売しているところもあるので注意です。