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ひとつのワークショップができるまで

体験教室を始めています

今まで蓄積してきた技術、知識をアウトプットするために、体験教室を始めています。

モノづくりの楽しさプラス学びの楽しさを体感してもらえるようなメニューを考えています。

今回は実際にどのような体験教室をしているのか紹介します。

手作りであり、自然の素材を使ったものを使用

毎回テーマは変わりますが、基本的にハイビスカスの繊維を使った織物と革や金具を組み合わせた小物を作ります。

一般的な体験教室は、モノづくりをしてもらって終わりというところが多いですが、自分の場合は最初に学びの時間を入れることにしています。

例えば織物体験の時は、日本各地や世界でどのような織物があり、どういった素材で作っているのかを実際に見てもらいながら、学んでいきます。

ハイビスカスの繊維は枝から取った靭皮繊維で無撚糸で使いますが、伝統工芸品の中には未だに同じような手法で織物を継承している地域もあります。

学びの時間を取ることで、手作りのものに対するリスペクトが生まれ、モノづくりは奥が深くて楽しいと思ってもらえたらと考えています。

また、学びの題材から派生した物語を聞いた人が、思いがけず違った分野に興味を持ってもらえれば体験教室は成功と言えます。

実際に体験教室に来ていただいた人の中には、日本の古布やファッションに興味を持つようになった方もいます。

ただしいつもお話させていることは、現代技術を駆使した機械製品や、化学薬品、化学繊維、染料を否定するものではないということです。

人の豊かさとは選択できるところにあると思います。

古いものや伝統的なもの、エコなものを手に取ると同時に、化学繊維の服を着るというのは何も悪いことではなく、片方だけに偏るのではなく両方知って選択できることが大切なのではと考えています。

今まで開催した体験教室

体験教室は限られた時間の中で形のあるものを残さないといけないので様々な制限がありますが、簡単すぎず難しすぎずという塩梅が一番難しいところです。

結果的にその制限のおかげで、織物だけという発想から様々な技法を組み合わせる現在のスタイルが確立されてきました。

体験教室を行うことで新たな発見や研究のヒントが得られることもあるので、自分もとても良い刺激となっています。

今のところ伊江島の村民限定ですが、余裕ができれば観光客向けにも行いたいと思います。

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